2026.10.23
#Notion#Make.com#Slack#LINE#業務自動化#連携#自動通知#中小企業#業務効率化#AI中小企業のNotionAI×Make.com連携──議事録・タスク更新を自動でSlack・LINEに届ける設計
執筆 on the edge 編集部
「Notionにタスクを入れても、担当者が気づかない。」
中小企業でNotionを導入すると、最初の数週間はよく動く。議事録をページに残す、タスクをデータベースに登録する。しかし2〜3ヶ月後には「更新されていない」「担当者が見ていない」という状態に戻りがちだ。
原因は「通知の欠如」にある。Notionは強力な情報整理ツールだが、「何かが変わったとき、関係者に知らせる」機能が弱い。Make.comと連携すれば、この弱点を補える。Notionのデータベースが更新されたとき、Make.comが自動で検知し、Slack・LINEへ通知する。担当者が自分でNotionを確認しなくても、変更が届く仕組みになる。
本記事では、中小企業がNotion×Make.com連携を実装するときの基本フロー、設定の考え方、そして初回設定でよく詰まる3点を整理する。
※ 本記事の情報は2026年10月時点のものです。各ツールの仕様・料金は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この記事でわかること
| # | テーマ | 要点 |
|---|---|---|
| 1 | 連携の基本フロー | Notion → Make.com → Slack/LINEの3ステップ |
| 2 | 何をトリガーにするか | 「ステータス変更」と「新規追加」の2パターン |
| 3 | 最初に詰まる3点 | 設定時によく直面する問題と対処法 |
| 4 | 通知設計のコツ | 「通知が多すぎる問題」を防ぐフィルター設計 |
なぜNotionとMake.comを連携するのか
Notionは「情報を整理する場所」として機能する。Make.comは「情報を起点に何かを動かす場所」として機能する。この二つを繋ぐことで、「情報が変わる → 動きが起きる」という自動化フローが生まれる。
代表的なユースケースは3種類だ。
- タスクのステータス変更通知: 「完了」に変わったらSlackで報告、「要確認」になったら担当者のLINEへ通知
- 新規議事録の追加通知: 会議録ページが追加されたらチャンネルに共有
- 期限切れアラート: 期日を過ぎたタスクを毎朝一覧で通知
中小企業のチームが使い始めるなら、まず「1のステータス変更通知」から着手するのが現実的だ。
基本フロー: 3ステップの設計
Notion×Make.com連携の基本構造はシンプルだ。
[Notion DB更新] → [Make.comが検知] → [Slack/LINEへ通知]
この3ステップを順番に設定していく。
ステップ1: Make.comでNotionを監視する
Make.comにはNotionを監視するモジュールがある。主に使うのは2種類だ。
- Watch Database Items: データベースに新しい行が追加・更新されたとき
- Watch Events in Notion: ページやブロックの変更があったとき
タスク管理データベースでステータス変更を検知したい場合は「Watch Database Items」を使い、フィルター条件で「更新日時が直近N分以内」を指定するのが基本的なアプローチだ。
一点、注意しておく必要がある。NotionのAPIはリアルタイムのWebhookプッシュに対応していない(2026年10月時点)。Make.comが一定間隔でNotionをポーリングする方式になる。
この「ポーリング間隔」がコストと即時性のトレードオフになる。Make.comの無料プランは15分間隔、有料プランは1〜5分間隔に短縮できる。チームの規模や用途に応じて選ぶ。
ステップ2: Slack/LINEへの通知フローを作る
Notionのデータが取れたら、次はSlackかLINEに投げる。
Slackの場合: Make.comの「Slack > Create a Message」モジュールを使う。チャンネルIDと本文を指定する。本文にはNotionから取得したデータ(タスク名・担当者・期日・ステータス)を変数で差し込める。
LINEの場合: LINE Messaging APIを使う。Make.comのHTTPモジュールを通じてAPIを呼ぶか、Make.comのLINEモジュール(Make.comのアプリライブラリに存在する)を使う。グループや複数人への配信に対応しており、中小企業の社内連絡には向いている。LINEとMake.comの連携設定については中小企業のLINE公式アカウント×AI活用も参照してほしい。
ステップ3: 通知メッセージを組み立てる
通知の文面は、受け取る側が「何をすればよいか」が一読でわかる形にする。必要な情報は4つだ。
- タスク名: 何の話か
- ステータス: 今どういう状態か
- 担当者名: 誰に対しての通知か
- NotionページのURL: 詳細を確認するリンク
シンプルな例:
📋 タスク更新
タスク: {{タスク名}}
状態: {{ステータス}}
担当: {{担当者名}}
→ {{NotionページURL}}
Make.comの「Text Aggregator」や条件分岐(Router)を使えば、ステータスによって通知先チャンネルや文面を変えることもできる。
最初に詰まる3点
初回設定でよく直面する問題を整理する。
1. NotionのAPI統合(Integration)設定を忘れる
Make.comからNotionにアクセスするには、NotionのAPI接続(Integration)を対象データベースに付与する必要がある。Notionのページやデータベースを作っただけでは繋がらない。
確認方法: 対象データベースのページ右上「…」メニュー → 「Connections」(または「コネクト」)からIntegrationが設定されているか確認する。設定がなければ「新しいインテグレーションに接続」から追加する。
2. フィルターを入れないと全件が流れてくる
Make.comのWatch Database Itemsは、条件を指定しないと「前回取得以降の全変更」を返す。チームでNotionを活用していると、無関係な変更まで通知されてしまう。
対処: Make.comのFilterモジュールで「ステータスが『要確認』の場合のみ通知する」などの条件を追加する。フィルターはモジュールとモジュールの間に差し込む形で設定できる。
3. 担当者・日付フィールドのデータ形式が想定と違う
Make.comのシナリオを最初にテスト実行すると、Notionから返ってくるデータが想定と違う形式のことがある。特に「担当者(People)」「日付(Date)」「関係プロパティ(Relation)」はそのままでは文字列にならず、JSONの階層を掘る必要がある。
対処: Make.comのマッピング設定では、Notionから返ってきた実際のデータ構造を確認しながら必要な値を抜き出す。最初は1フィールドずつ動作確認するのが遠回りに見えて速い。
通知量のコントロール設計
Notion×Make.com連携でよく起きる失敗は「通知が多すぎて誰も見なくなる」ことだ。
防ぐための設計原則は2つだ。
- 通知条件を絞る: 全変更を通知するのではなく「ステータスが特定の値になったとき」だけに絞る
- 通知先を分ける: 全員への一斉送信ではなく、担当者のみに届ける
私たちは自社でAIと自動化ツールを組み合わせた24時間365日稼働の業務フローを運用しているが(出典: cockpit実運用)、通知設計は「必要な人に、必要なタイミングだけ届ける」を原則にしている。通知量が多すぎると、最終的に全員が無視するようになる。条件設計は絞りすぎるくらいが丁度よい。
より高度な自動化フローの組み方については中小企業のMake.com×AI活用入門も参照してほしい。
費用感(2026年10月時点)
| ツール | 最低コスト | 備考 |
|---|---|---|
| Notion | 無料〜 | Free/Plus/Businessプランあり。AI機能は追加料金(詳細はNotionAI記事参照) |
| Make.com | 無料(1,000オペレーション/月) | ポーリング間隔は15分。頻度を上げる場合は有料プラン(月2,000円〜) |
| Slack | 無料〜 | 無料プランで通知受信可 |
| LINE Messaging API | 月200通まで無料 | Make.com経由で送信。詳細はLINE公式サイト参照 |
チームが5〜10名規模で「タスク通知だけ」を目的にするなら、Make.com無料プランの範囲内で試せる。
次のステップ
Notion×Make.com連携の基本が動いたら、次の拡張が使いやすい。
- 複数データベース対応: タスクDB・議事録DB・案件DBからそれぞれ通知フローを作る
- ChatGPT連携: Make.comにOpenAIモジュールを追加し、議事録の内容をAIに要約させてからSlackに投稿する
- 条件分岐の深化: RouterモジュールでステータスごとにSlackチャンネルを変える
さらに複雑なAI処理を組み込んだ自動化については中小企業のAI業務自動化ガイドを参照してほしい。
Notion×Make.com連携は、設定が完了すれば「Notionを誰かが見ているか」という管理コストをほぼゼロにできる。最初の設定は1〜2時間かかるが、以後は変更が自動で届く状態になる。
連携設定の具体的な相談は初回無料相談から受け付けている。
